「双極性障害の復職に際して〜双極2型障害を中心に」―臨床精神医学 2011年 03月号 特集「双極性障害の新たな展開」

私が興味深いと思った部分にしぼってとりあげます。

著者らは、双極2型障害(以下BP2)の特性として、軽躁エピソードに加えアクティブな人生をあげ、これらへのねぎらい肯定が必要であり、新たな“引き出し”を加えることが必要だという。また、「他者の言うことを唯々諾々と従うのが苦手で,むしろ自主的に考える」という特徴があり、それを治療に活かすという。

BP2の集団精神療法を行うと、軽躁的な状態になり、まるで周囲の人々を一瞬にして置き去りにするような対人行動があらわれるという。このとき他の参加者からたしなめられるとしても、彼らは同じ特性・状況・目的を共有する仲間であり、その助言は受け入れられやすく効果的だという。


私も、「場を乱す」という特性は、集団プログラムだけでなく、当事者会においても苦労する点ではないかと思う。自分のことも含めてだが。


臨床精神医学 2011年 03月号 [雑誌]

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